あなたのスマホの写真フォルダにはどんな写真が多いだろうか。
私のフォルダはというと、もっぱら食べ物の写真で埋め尽くされている。
京都で食べた手まり寿司、誕生日に開けたシャンパン、お祭りの屋台焼きそば・・・etc。最近は自炊記録も兼ねて作った料理の写真を撮ることが多くなった。(ただし出来栄えがいいときに限る)
(喫茶店風ナポリタン♡)
美味しいものは、食べるだけでなく写真に収めることが楽しみになっている人も多いだろう。
しかし、「なんだか美味しそうに見えないな…」と感じたことはないだろうか。
せっかくの美味しい思い出も、写真が不味そうだと価値が半減してしまうだろう。

目で見た時は美味しそうなのに、写真に撮ると不味そう。自分って写真センスないのかな・・・。
そうやって自信をなくしかけている人もいるのではないだろうか。
そこでこの記事では、
- 料理が不味そうに写ってしまう科学的な理由
- 美味しそうな写真を撮るポイント
- もっと映える写真を撮るための便利アイテム
をお伝えしていく。
旅行グルメの思い出を残したい方、自炊写真で女子力をアピールしたい方、SNS映えする写真を撮りたい方にはぜひ読んでいただきたい。
不味そうに写る原因とは
なんだか美味しそうな写真が撮れない。
その理由とは・・・
ん?蛍光灯とかの白い光って、全部の色が入ってるんじゃなかったっけ?
実のところ、蛍光灯やLEDライトの光には、限られた色しか含まれていない。
そもそも、料理が美味しそうに見えるか・不味そうに見えるかは、私たちが「どうやって色を判断しているのか」に起因している。
光の色の関係

色のことをお話しする前に、光について知っておく必要がある。
そもそも光とは、電磁波という「波」だ。
光の波長が380〜780 nmのものを可視光(ヒトの目に見える光)と言う。
私たちは、光の波長の違いによって「色」を定義しているのである。
また、波長ごとに色が順に移り変わることや、その色の並びを「スペクトル」と言う。

物に光を当てたとき、反射する波長や吸収する波長はそれぞれの物によって異なっている。
たとえば、トマトは780nm付近の波長は反射し、380〜600nm付近の波長は吸収する。
反射した光の波が私たちの目に届くことで、その物体の色としてとらえることができるのである。
光が色に見えるしくみ

では、「光の波」が「色」として見えるのは、どうしてだろう。
それは・・・
物から反射する光は、目の奥にある網膜というところでキャッチされる。
網膜には、色を識別する3種類の細胞センサーが散りばめられている。
3種類のセンサーはそれぞれ、長波長、中波長、短波長に反応する。
つまり、赤、緑、青の光を受け取っている。
このセンサーが、物から反射してくる光の波をとらえるのである。

それぞれのセンサーの活性度合いは、電気信号となって脳に渡される。
信号のデータが脳内で処理された結果、対象の物がどんな色をしているかが判断されるのだ。
脳が物体を「白」と解釈するのは、3種類すべての網膜のセンサーが均一に活性化したときである。
照明の落とし穴

物体だけでなく、光そのものが白く見えるのは、必ずしもすべての波長(色)を発しているからではない。
3種類の細胞センサーをバランスよく活性化させる光ならば、白く見えるのだ。
ところで、私たちが料理写真を撮るときは、どんな光の下で撮影しているだろう。
主に蛍光灯、最近ではLEDライトなども照明として用いられている。
人工照明のスペクトル(光の色の並び)は断続的だ。
たとえば、蛍光灯の光は、主に青・緑・橙の波長にピークを持つ光で成り立っている。
また、白色LEDライトは、青の鋭いピークと黄色のなだらかなピークからなる2色の光で成り立っている。

では、青緑赤(光の三原色)の単色光の下では、色はどう見えるのだろうか。
白いご飯は白く見える。しかし、黄色い卵は黒に見えてしまう。
これは、光源となる照明自体に黄色光が含まれていないからだ。
このことからもわかるように、単色光に近い蛍光灯やLEDライトの下では、黄色い食べ物は黒ずんで見える。
料理写真を撮る際、どれだけ性能のいいカメラを使ったとしても、元々の光に色味がなければ本来の美しい色を写真に収めることはできない。
写真の料理がまずそうに見えるのは、照明の光の色味不足が原因なのだ。
美味しい写真に欠かせないもの

料理写真を美味しく撮る最大のポイントは・・・
人工照明のスペクトルは断続的である一方で、太陽光のスペクトルは連続的である。
つまり、各波長の光がバランスよく含まれている太陽光を浴びた物体は、いろんな色の光を跳ね返すことができる。
そのため、太陽光の下で写真を撮ると、色鮮やかに映えるのである。
料理の写真を撮るときには、カーテンを開けて太陽光を取り入れた状態にするのが最高。
持ち歩ける太陽光
夜だろうが天気が悪かろうが、美味しい料理の思い出は思い出に残したくなってしまう。
「いつご馳走に出会ってもいいように、持ち歩ける太陽光があればいいな!」
そう考えていたところ見つけたのが「サンテック LEDビデオライト」だ。
(公式HPより)
サンテック LEDビデオライトは、片手に収まる小型のLEDライト。
思い立った時にサッと取り出せる手軽さがいい。USB充電なのもありがたい。
(公式HPより)
Raが95と高いのもポイントだ。
Raとは、平均演色評価数 (average of Rendering index) のこと。Ra100が太陽光に相当する。
Ra95のサンテックのビデオライトは、かなり太陽光に近い光の質・鮮やかさを再現することができる。

サンテック LEDビデオライトは、料理の写真を美味しく撮るだけでなく、Vlogなど動画の撮影のも使える。
肌色を綺麗に見せるので自撮りライトとしても良い。自然に近い光のため、家でのメイクを自然に仕上げることができる。(家の照明は暗めだからメイク濃くなりがち;;)
小さな太陽(LED)があれば、いつもよりもっと自由に写真が楽しめるのだ。
写真は美味しく楽しもう!
![フリー写真] スマホで撮る料理の写真 - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集](https://publicdomainq.net/images/201903/27s/publicdomainq-0032827xai.jpg)
今回は、物の色がわかる仕組み、人工照明や太陽の光の違い、美味しい写真を撮る方法についてお話しした。
太陽光に近い光を再現できれば、たとえ人工の光だとしても、生活全体の質向上に効果が得られるのだろう。
これからも続くであろう自粛生活。
「太陽光」を味方につけて、美味しい料理撮影の趣味を始めてみてはいかがだろうか。